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会津駒ヶ岳木道整備に関するお知らせ(令和6年度完成)

登山  2024.09.18

 檜枝岐村では、会津駒ケ岳山頂部の湿原荒廃防止と登山者の安全確保のため、登山者の皆様にご厚意をいただき、年次計画により木道整備を進め今年施工分は8月末に無事終了いたしました。

 今年度施工分から、下記目的により施工材料を変更し実施いたしました。そこで登山者の皆様から、施工に対するご意見等をいただき次年度以降の参考にさせていただきと考えております。どうぞ忌憚のないご意見頂ければ幸いです。

【目的】
木道の長寿命化を図り持続可能な湿原保護、またお客様の安心安全の確保を目的に材料を木材から再生木材に変更。
※再生木材とは、木粉とプラスチックを原料とする木材とプラスチックの複合材。

【理由】
①今まで設置した木道の交換サイクルは平均10~15年となっている。再生木材の耐久期間は40~50年となり、近年の物価上昇により工事費や空輸費が高騰している中、長期的にトータルコストの削減が期待できる。

②山岳地の為、労働条件が悪く木道整備に従事される作業員が不足している。また、軽微な修繕の必要性が少ない。

③天然木材の見た目に近く、尾瀬の景観を損なわないデザインである。

会津駒ヶ岳山頂から中門岳方面へ降りた三叉路付近へ設置した、再生木材の木道。
  ↑令和6年度施工区間はこちら↑

【最後に】
このような理由により、檜枝岐村は再生木材利用という新たな取り組みにチャレンジいたしました。この材料選択が最善だとは思っておりません。今後更なる高みを目指し毎年改良を進めたいと思っております。日本国内・諸外国を含め良い参考事例をご存じでしたら、ご教授いただければ幸いです。