

尾瀬の人と自然が生んだおみやげ
尾瀬の大自然や檜枝岐のおもてなしに触れたら、家族や友人と分かち合いたくなりませんか。そう、おみやげです。ここでは檜枝岐特産品である我が村イチオシのみやげ品をご紹介します。尾瀬の自然の恵みを糧として暮らしてきた、当村でしか提供できない特産品をご紹介します。



水さやか
(尾瀬の自然水ゼリー)
尾瀬を尾瀬たらしめるのは、やはり「水」です。山河草木を潤す雪解けの自然水を檜枝岐村内で取水し、透明なゼリーに固めました。まるで水そのもので喉を潤すような、ひんやりと、つるりとした、独特な食感をお楽しみただけます。黒みつソース、もしくはとちみつソースをかけてお召し上がりください。

ものづくり秘話
まる家・星廣美さん
水さやかは、会津若松の洋菓子銘店「パティスリー白亜館」のオーナーと、当店「まる家」の主人が旧友だったよしみで、尾瀬を印象づけるおみやげをコンセプトに誕生しました。ゼリーのつるっとした食感と「水」らしさを損なわない絶妙な甘味をご堪能ください。当店では裁ち蕎麦を召し上がった後のデザートとして人気メニューです。おみやげは当店ほか、村内の売店、会津若松市のパティスリー白亜館で購入できます。



栃蜜(はちみつ)
檜枝岐村の養蜂家・平野公樹さんが採り続けているトチノキの密を主な原料とするはちみつです。栃蜜は、初夏の澄んだ空気と雪解け水の流れる森の中で開花したトチノキの花蜜を蜂たちが集めた100%自然食品。約2ヶ月とわずかな期間でしか採れない貴重なはちみつとなります。濃厚な風味とほのかな酸っぱい香り、コクがあるのにさらりと溶けていくすっきりした甘みが特徴です。クセがないので調味料に使いやすいほか、チーズやヨーグルトなど乳製品やフルーツにも合わせやすいです。

ものづくり秘話
養蜂家・平野公樹さん
その昔、栃蜜は東北を代表するはちみつだったそうですが、山林開発や戦後の造林運動でトチノキは激減し、単花蜜は貴重なものとなりました。しかし、私たち檜枝岐の人々にとっては昔から“家にあるもの”。かつては自家消費のために養蜂している方もいました。単花蜜とはいえ、栃蜜は年々によって味が微妙に変化し、村内でも採取場所によって量が変わります。こうした微妙な変化を味わえるのも魅力です。村内の各売店でお求めください。



岩魚の甘露煮
尾瀬から村内へ流れ落ちる、水量の多い渓流で育てたイワナは、檜枝岐のおもてなしに欠かせない食べ物。イワナは水質の良い冷水を好むため養殖が難しいとされてきましたが、檜枝岐では完全養殖に成功。刺身や塩焼きなどさまざまな食べ方で提供しています。甘露煮は1年半かけて育てた程良い大きさのイワナを焼いた後、骨まで柔らかく煮込んだものです。頭から尻尾までおいしく召し上がれます。日々の食卓はもちろんお弁当のおかずにオススメです。

ものづくり秘話
温泉特産事業所・星秀樹さん
養殖場の上流に民家は無く、一切の生活汚水は入りません。しかも使用しているのはカケ流しの渓流の冷水です。自然環境に近いため育てるのに時間がかかりますが、身には臭みがつかず引き締まっているとご高評を頂いています。これも尾瀬の自然の恩恵ですね。岩魚の甘露煮は、村内の売店でご購入できます。



山人(やも〜ど)漬け
昔から檜枝岐で蕎麦の薬味や漬物に使われていたのが、シソ・ミョウガ・ラッキョウ・トウガラシの塩漬けを刻んで合わせたもの。この薬味兼漬物は「山人(やも〜ど)漬け」として販売されるようになりました。漬物の配合は各家庭に独自のレシピがあって、檜枝岐村の旅館や民宿ではそれぞれの味を楽しめます。

ものづくり秘話
山人家・星加奈さん
当店の山人漬けは社長のお母様が代々守ってきた味です。蕎麦や麺類の薬味にはもちろん、おにぎりの具材にも。パスタに合わせたり、肉と一緒に炒めても美味しく、万能な山人漬けです。当店ではおみやげとして販売していますが、軽食コーナーでもおにぎりの具材やうどんの薬味として実際に食べることができます。後を引く美味しさが口コミで話題となり、現在は南会津地域の道の駅などにも置かれる人気商品となりました。



舞茸
舞茸は元々、檜枝岐村の山で採れていました。秋の山へ登る愉しみの一つだったと聞きます。現在は村営の菌床栽培施設で一年中収穫できるようになりました。檜枝岐村の舞茸は、香り、味、歯ごたえと市販品とは一味違います。ごはんと炊き込みや天ぷら、炒め物、味噌汁の具材と様々な料理にご利用ください。

ものづくり秘話
温泉特産事業所・平野俊哉さん
檜枝岐の舞茸は、大きな塊の生舞茸もしくは乾燥舞茸を購入することができます。生舞茸は特産品直売所でご購入ください。乾燥舞茸は村内の各売店で購入できます。個人的には乾燥舞茸を戻して炊いた舞茸ご飯がいちばんおいしい食べ方です。ぜひお試しください。



曲げわっぱ(木工品)
お弁当のご飯が美味しくなる曲げわっぱ。檜枝岐の曲げわっぱは主にねずこ(黒檜)を材料につくります。ねずこは檜枝岐村の名前の由来となった木です。軽く柔らかく、調湿性が高いため、まさにお弁当箱にピッタリ。お弁当にこだわりがある方なら、ねずこを使用した檜枝岐の曲げわっぱをオススメします。プラスチックや金属製と比べていただければ、ご飯の仕上がりが段違いです。

ものづくり秘話
曲げわっぱ職人・星清夫さん
本格的に始めたのはほんの5、6年前。まだまだ駆け出しです。曲げわっぱ工芸の伝承が危うくなったので始めました。私の場合は亡き父がやっていたので、その道具を使って製作しています。
調湿性を活かすため、基本的には白木で出荷していますが、しみになりやすさを嫌がるお客様もいるので、蜜蝋ワックスで仕上げた商品もあります。蜜蝋は臭いが少なく調湿作用も保てます。蜜蝋は塗膜の持ちが弱いので、お客様の方で定期的に塗り直してください。

まだまだある!檜枝岐のおみやげ
オススメのおみやげいかがでしたでしょうか。今回ご紹介した以外にもおみやげがあるので、ご来村の際は、ぜひ尾瀬みやげを探しに売店へご来店ください。
